「50代後悔しない働き方」 大塚 寿 著
今回は、大塚さんの著書「50代後悔しない働き方」の中から、「50代を後悔している9つの理由」を紹介します。
50代を後悔している9つの理由
人生の折り返し地点とも言える50代。
多くの人がこの時期に抱える後悔は、これから先の人生をより良く生きるための大切な教訓とも言えるでしょう。
もし今、50代を迎えたばかりのあなたが、この先の人生に不安を感じているなら、以下の9つの後悔をぜひ知っておいてください。
これからの未来に活かすためのヒントがきっと見つかります。
1.守備範囲が狭すぎた
「自分にはこの業務しかできない」と思い込んでいませんか?
50代になり、役職定年や60歳定年を迎えたとき、もし自分のできる業務範囲が狭ければ、新たな職を見つけるのが難しくなるでしょう。
特に中小企業やベンチャー企業で活路を求めるなら、柔軟で広いスキルを持っていることが重要です。
50代を迎えたら、自分の守備範囲を整理してみましょう。
さらにどんなスキルを身に着ければ「自分の市場価値が高まるか」を考え、必要ならスキル獲得に挑戦してみてください。
2.一般論を信じ込んでいた
「年齢を重ねれば仕事は減る」「転職は難しい」
そんな一般的な考えに縛られていませんか?
実際には、ニーズさえあれば、年齢に関係なく高い給与で新たな仕事に就くことは十分に可能です。
年齢や年収に関する既成概念を捨て、可能性を広げることが未来を切り開くカギです。
3.自分の可能性を過少評価していた
「もう遅い」「これまでの自分にはできることは限られている」と思い込んでいる私たち。
その考えが私たちを縛り、可能性を狭めています。
50代だからこそ、自分の市場価値を再評価し、挑戦し続けることが大切です。
4.「やりたいこと」と「やりたくないこと」のバランスを考えなかった
仕事や生活に追われて、「やりたいこと」を後回しにしていませんか?
時間が経つにつれて、その後悔が大きくなります。
50代になってからでも遅くないので、今から自分の本当にやりたいことにチャレンジしてみましょう。
その一歩が新しい人生を作るきっかけになるかもしれません。
5.低い条件の再雇用に甘んじてしまった
「再雇用を受けたけれど、こんなものか」と自分を納得させていませんか?
転職や情報収集をしなかったこと、またはオファーをもらったのに踏ん切りがつかなかったことを後悔する人も少なくありません。
今の自分に合った新しい挑戦をする勇気を持ちましょう。
6.思考停止病になっていた
「どうせ会社が決めるだろう」と、考えることを放棄していませんか?
この「思考停止病」から脱却し、自分の考えを持つことが重要です。
特に50代を迎えた今、組織人でなく、個人としての価値をどう高めるかを真剣に考えるべきです。
7.組織の名前ではないアイデンティティを確立できていなかった
会社や役職の名前で自分の価値を感じていたなら、その名刺や肩書きがなくなったとき、アイデンティティを失うことになります。
今のうちに、自分独自の価値を見つけ、それを大切にすることが、50代以降の自由な生き方に繋がります。
8.モチベーションがどうしても湧かなくなってしまった
年齢を重ねると、モチベーションの低下を感じることが増えます。
年収が大幅に減ったり、役職定年で自分の役割が変わったりすると、何もやる気が起きないことも。
しかし、このまま思考を止めてしまっては、どんどん先延ばしになってしまいます。
小さな一歩でも前進することで、新たなエネルギーが生まれます。
9.定年後の人生設計をしていなかった
50代を迎えて後悔する理由の中でも最も多いのが、「定年後の人生設計をしていなかった」ということです。
役職定年や雇用延長が近づいている今、定年後のライフプランを考えることがこれからの生活を豊かにするカギです。
早めに人生の設計図を描き、未来に備えることが、より良い50代を過ごすための秘訣となります。
50代を迎えてから後悔しないためには、今すぐに自分の未来に向き合い、行動を起こすことが大切です。
過去を悔やむのではなく、今からの人生にどう向き合うかが重要なポイントとなります。
私たちの未来は、今の私たちの選択によって形作られるのです。